第四回のテーマは「消す」です。
デストロイ系コンポーネントを4つご紹介いたします。
ついでにpersistentや、2色のゴミ箱の違いもざっくり解説します。
前回はコチラ
※注意※
これらのコンポーネントを使う際は、アイテム等を一旦保存してから作業することをお勧めします。誤操作で消えてしまうと、戻す(アンドゥ)で戻せません。
DestroyOnUserLeave(デストロイ オン ユーザー リーブ)
指定したユーザーが世界から旅立つと、消してくれるコンポーネント。
・場所
Transform/
項目 | 解説 | 初期値 |
User: | ユーザーを指定。 | null |
_machineId: | 自動。マシンID。 | null |
_userId: | 自動。ユーザーID。 | null |
・使い方
消したいスロットにアタッチ。
ユーザーを指定する。
ユーザーがセッションから離脱すると、消える。
・補足
User欄はユーザーインスペクター等からコピペ可能です。
自分のみが使用する装飾品やツール等に設定しておけば、忘れ物をせずに済みます。
AFK状態では消えません。
・Neos Wiki リンク
https://wiki.neosvr.com/DestroyOnUserLeave_(Component)
DestroyWithoutChildren(デストロイ ウィズアウト チルドレン)
子スロットが空になると、自スロットを破棄するコンポーネント。
・場所
Transform/
・使い方
消したいスロットにアタッチ。
子スロットが空になると、消える。
・補足
子スロットが無い状態でアタッチすると消えちゃいます。
台に乗っているアイテムを掴むと、台が消える等のギミックが作れます。
DestroyRoot(デストロイ ルート)
ルート内のスロットが破棄されると、自スロットも破棄するコンポーネント。
・場所
Transform/Tagging/
・使い方
消したいスロットにアタッチ。
子スロットや孫スロット等が破棄されると、一緒に消える。
・補足
アタッチするスロットの階層には注意しましょう。
JointやSlider等で破棄操作をしたときに、まとめて消せます。
・Neos Wiki リンク
https://wiki.neosvr.com/DestroyRoot_(Component)
DestroyProxy(デストロイ プロキシ)
破棄されると、指定先も一緒に消してくれるコンポーネント。
・場所
Transform/Utility/
項目 | 解説 | 初期値 |
DestroyTarget: | 消したいヤツを指定する。 | null |
・使い方
適当なスロットにアタッチ。
消したいヤツを指定する。
このコンポーネントが破棄されると、指定したヤツも一緒に消える。
・補足
スロットだけではなくて、コンポーネントも指定できる。
別々のスロットだけど同時に消したいときに、一緒に消せます。
このコンポーネントを×ボタンで消したときも動作するので、気を付けましょう。(DestroyTargetを先に空にしておけば大丈夫。)
・Neos Wiki リンク
https://wiki.neosvr.com/DestroyProxy_(Component)
persistent(パーシスタント)
サーバーに保存するかどうかを設定できます。
スロット又はコンポーネントに必ずこの項目があります。
有効だと、保存時にサーバーへ保存されます。
無効だと、保存時にサーバーへは保存されずに消えます。
スロットのパーシスタントを無効にするとオレンジ色になります。(その子スロットでパーシスタントが有効だと茶色になります。)
インスペクターのゴミ箱
赤色のゴミ箱とピンク色のゴミ箱は、どちらも消去ボタンですが処理内容が違います。
■ 赤色のゴミ箱
問答無用でアセットごと消去する。
■ ピンク色のゴミ箱
破棄時の処理を実行してから消去する。アセットは消去しないでルート直下のAssets内に移動する。
いらないスロットは、とりあえず赤色のゴミ箱で消しとけばOK。
破棄時の処理が必要な場合や、メッシュやマテリアル等のアセットをAssets内に移動させたい時はピンク色のゴミ箱で消す。
その他の消す機能
GrabbableコンポーネントでもDestroyOnReleaseという消す機能があります。(第一回参照)
ダッシュメニューのセッション設定で「不使用アセットを定期的に除去」という項目があります。
これが有効だと、Assets内の不使用アセットを自動的に消してくれます。
アセット最適化ウィザードで、不使用アセットや空スロット等を削除することができます。
指定する階層と削除する項目には気を付けましょう。(アバターとかとんでもないことになるかも。)
LogiXにはパーシスタントを設定するノードや、指定したスロットやその子スロットを破棄するノードがあります。
もし、これらの機能を悪用する輩が居たら、セッション権限でBANして消しましょう。
おわり
以上で第四回は終了です。拙文ではございますが、最後までご覧頂きありがとうございました。
次回は各種ボタンコンポーネントを紹介する予定です。
お楽しみに!