第14回 コンポーネント紹介 【ワールドリンク】

第14回 コンポーネント紹介 【ワールドリンク】 TIPS

【注意】
この記事は、Resoniteの前身ともいえるVRSNSであるNeosVRに関する内容を転載しております。多くの共通点があるため参考資料として掲載しておりますが、内容が古いためそのままでは動かない場合、もしくは不具合が起きる場合もございます。
予めご了承ください。

今回は、セッション移動系のコンポーネントと、ワールドオーブをご紹介いたします。

前回はコチラ

WorldLink(ワールド リンク)

別のワールド(セッション)へのリンクをしてくれるコンポーネント。

・場所
World/

項目解説初期値
URL:ワールドのUrinull
ActiveSessionURLs(list):アクティブなセッションのUriのリスト無し
CreateIfNotExists:?null
WorldRelation:ワールドの開き方。Independent
AutoFocus:自動的に新しいセッションに行く。無効
GetExisting:?無効

・使い方
適当なスロットにアタッチ。
URL欄に開きたいワールドのUriを入力。
WorldRelationをNestに変更。
AutoFocusを有効にする。

・補足
CharacterColliderWorldLinkやTouchWorldLinkと組み合わせて使用する。
URL欄に入れるのは、neosrec:///で始まるUriです。http://はダメ。WorldOrb等の中身を開いてコピーしましょう。
ActiveSessionURLs(list)は、自動的に作られる。セッションを指定したい場合は、手動で入力すればOK。
WorldRelation設定は3種類あります。
 ・Independent: 独立した別のセッションを開く。
 ・Nest: 別のセッションへ行く。そのセッションが未開であれば、新たに開く。
 ・Replace: 同上。ホストの場合、元居たセッションは消えるので要注意!
AutoFocusが無効だと、接続先の読込みだけしちゃうので、手動で移動操作をする必要があります。
一応、GetExistingも有効にしておくと良さそう。
LogiXの方が細かい設定ができるので、用途に合わせて使い分けると良いかも。このコンポーネントをLogiXに繋ぐことも可能です。
他人(特にホストさん)を勝手に別のセッションに飛ばすのはやめましょう。みんなで仲良く遊びましょう。

・関連
Open World(LogiX)
Focus World(LogiX)

・Neos Wiki リンク
https://wiki.neosvr.com/WorldLink_(Component)

CharacterColliderWorldLink(キャラクター コライダー ワールド リンク)

体が触れると、セッションを開始又は移動できるコンポーネント。

・場所
World/

項目解説初期値
TriggersOnly:トリガータイプのコライダーのみ反応する。有効
OpenOnContactStart:コライダーとの接触時に発動する。有効
OpenOnContactStay:コライダーとの接触中は発動する。無効
OpenOnContactEnd:コライダーとの接触が終わったら発動する。無効
WorldLink:発動させるWorldLinkコンポーネント。null

・使い方
スフィアやボックス等のコライダーを用意して、TypeをTriggerタイプにします。
コライダーと同じスロットに、このコンポーネントをアタッチ。
WorldLinkコンポーネントを指定。

・補足
移動方法がノークリップのユーザーには反応しないです。
TriggersOnlyが無効の場合は、キャラクターに当たるコライダータイプであれば発動します。
OpenOnContactStayを有効にすると、帰ってこれなくなるかも。
ワールドポータル作っても、アバターの抜け殻が残っちゃうのでLogiXでやった方がいいかも。
トラック等に仕込めば、人を轢いた時に異世界へ飛ばせるアイテムが作れますが、マナーを守って遊びましょう。

・Neos Wiki リンク
https://wiki.neosvr.com/CharacterColliderWorldLink_(Component)

TouchWorldLink(タッチ ワールド リンク)

手指で触れると、セッションを開始又は移動できるコンポーネント。

・場所
World/

項目解説初期値
AcceptPhysicalTouch:手指で触れた時に発動する。無効
AcceptRemoteTouch:レーザーでクリックした時に発動する。有効
AcceptOutOfSightTouch:視界(画面)外で触れても発動できる。無効
Vibrate:触れた時のコントローラー振動設定。None
WorldLink:発動させるWorldLinkコンポーネント。null

・使い方
適当なスロットにアタッチ。(コライダーも必要)
WorldLinkコンポーネントを指定。

・補足
コライダーと同じスロット又は親スロットにアタッチすると、機能します。
触れたらセッションを開いたり移動したりするのは、セッションオーブでもできます。

・Neos Wiki リンク
https://wiki.neosvr.com/TouchWorldLink_(Component)

WorldOrb(ワールド オーブ)

ワールドがオーブ(球体)状になった物。トリガーするとセッションの開始や、ワールドの削除等ができる。
(コンポーネント紹介記事だけど、この項目ではワールドオーブの解説が主になります。)

コンポーネントの解説は省きます。

・取得方法
「その1」ワールド一覧から取得
ダッシュメニュー(大きいメニュー画面)のワールド画面を開く。
ワールドを選択して、右上のアイコン🌐を押して詳細画面を開く。
アクション:の『ワールドオーブを取得』を押す。
「その2」セッション画面から取得
ダッシュメニューのセッション画面から、今いるワールドオーブが取得できます。

・ワールドオーブとワールドの違いについて
ワールドオーブにはワールドの名前、サムネイル、訪問者数、作者名(ワールドを保存した人、又はグループ名)、リンク機能、設定編集機能等が入っています。
NeosVRは何でもアイテム化できるので、ワールドもワールドオーブ(球体)化して取り扱うことができます。ワールドオーブでワールドの削除や設定の変更を行ったり、ワールドのパブリッシュ(公開)儀式に使ったりします。
ワールドオーブを破棄したりインベントリーから削除しても、ワールドが消えることはありません。
ワールドオーブをインベントリーに保存しても、ワールドはインベントリーに保存されません。(ちなみに、『ワールドを保存』したワールドはダッシュメニューのワールド画面で確認できます。)

・セッションとワールドの違いについて
ワールドは、3D空間の環境データ(地面や空、アイテムやギミック等の集まり)であり、そこにプレイヤーは居ません。
NeosVRの通信はP2P(プレイヤー同士で通信する)方式なので、誰かがワールドを建てることでセッション(通信)が開始されます。(セッションを開始した人がホストになります。参加者はホストのPCへ遊びに行くような感じ。)
ホストがワールドを選択しセッションを開始することで新たな世界が生まれ、ホストがセッションを終了するとその世界は終わります。同じワールドでも違う人が新規セッションを開始すれば、別の世界が生まれます。
(ちなみに、個人でヘッドレスサーバーを運用してセッションを開いている方もいらっしゃいます。ありがとうござます。)

・セッションオーブについて
中身は同じコンポーネントですが、ワールドオーブとセッションオーブは別物です。
セッションオーブはセッションがオーブ状になった物です。トリガー又は触れると、セッションに参加することができます。
セッションの名前、サムネイル、参加者数、ホスト名が表示されます。

・ワールドオーブの使い方
ワールドオーブをクリックすると以下のメニューが表示されます。(権限等で表示される項目が変化します。)
「セッションを開始」
新規セッションをスグに開始する。(自分がホストになる。)
「設定を変更してセッションを開始」
セッションの名前とか、入れる人の設定をしてから、新規セッションを開始できる。(自分がホストになる。)
「参加」
既に開かれているセッションに参加する。
「メタデータを編集」
ワールド名やセッションを開ける人を設定できる。
「ワールドを複製」
Copyができる。(ワールド一覧に反映されるまで、ちょっとだけ時間がかかるかも。)
「ワールドを削除」
ワールドを永久に削除する。

ワールドのパブリッシュ(Neosのサーバー上で一般公開)をするには、WorldSubmitterコンポーネントを使用します。既に完成品の「World Publisher/Submitter」というアイテムが、インベントリーのNeos Essentialsフォルダーに入っているので、これを使いましょう。
この台にワールドオーブを乗せてボタンを押すことで、パブリッシュされます。完了するまで時間がかかる場合もあるので気長に待ちましょう。

・補足
このコンポーネントを新規作成しても、空っぽのワールドオーブができるだけなので、今回はコンポーネントの解説は省きました。コンポーネントの中身が知りたかった人が居たらごめんなさい。
一度も保存されていないワールドのワールドオーブはありません。(セッションオーブは取得できます。)
公式のワールドお気に入り機能が未実装なので、ユーザーメイドのワールドお気に入り登録アイテムを使ったり、ワールドオーブを保存したりします。(私は、インベントリーに「お気に入りワールド」フォルダーを作って、ワールドオーブを保存しています。)
インベントリーに保存されたワールドオーブを選択して右上の矢印アイコンを押すことで、セッションが開始されます。
保存したワールドのワールドオーブをインベントリーに保存してハートアイコンを押すことで、ホームワールド(起動したときに、最初に開始するセッション)に設定できます。
インベントリーに保存したワールドオーブの保存容量が約17MBと表示されますが、これは適当な値(フォントアセットの容量も表示されちゃってる。)で、実際にはサムネイル画像とURL等のデータだけなので、そんなに保存容量は使いません。
ワールドをパブリッシュしなくても、誰でも開ける設定にしておけば、他の人でもセッションを開くことができます。知り合いにだけ、こっそりワールドを配布することも可能です。
黄色のワールドオーブは、まだ行ったことが無いか、更新されていることを表しています。(色について詳しくは下記リンク参照してください。)

・Neos Wiki リンク
https://wiki.neosvr.com/WorldOrb_(Component)
https://wiki.neosvr.com/WorldOrb
https://wiki.neosvr.com/World
https://wiki.neosvr.com/Session

・関連
WorldSubmitter

おわり

以上で第14回は終了です。拙文ではございますが、最後までご覧頂きありがとうございました。
セッション移動の手段がたくさんあるので、自由な発想でワールドのポータルが作れちゃいます。ホラーワールドに導入して、本人に気づかれないように裏世界(別セッション)へ転移させて、フレンドと離れ離れする(フレンドからは神隠し状態)っていう設定も面白いかも。
次回はサムネイルを設定するコンポーネントを紹介予定です。
お楽しみに!

第15回 コンポーネント紹介 【サムネイル】

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